単身生活オヤジのつぶやき

50近くなって転職、単身暮らしをしているオヤジの視点で、好きなことを書こうと思う。

年を取ったのか性格が変わったのか

後ひと月足らずで、いよいよ50歳になる。

この前、東京の自宅に帰って、夜のNHKニュースを見ながら、キャスターの言うことにいちいち毒づいていたら、夕飯の支度をしていた愛妻に「仙台の家でも、そうやってテレビに向かって文句言っているの?」と聞かれて、「あっ」と我に返った。

仙台に単身赴任するようになって間もなくは、周囲の環境にも慣れず、知り合いも少なく、一人家に帰って夕飯の用意をしながら、キッチンドリンカーと化すのが常だった。夜の付き合いや残業が無い限り、ほぼ9時頃にはいい気分。

一部を除いたバラエティやドラマに興味が無い自分のお供は必ずNHKニュースウォッチ9から報道ステーション。今はいなくなった大越キャスターと古館キャスターに毒づき続けることになる。「大越、何、書生じみたこと言ってんだよ」「古館、お前にはプロレスの実況中継がお似合いだ」みたいな。

ここ1〜2年は何故か色々なことが、許容できるようになった。少なくとも仙台の自宅ではテレビを見ながら毒づくことも無くなった。最近、「何、怒ってるの」と聞かれることも無くなった。自分の主義や主張に合わなくても「ま、色々な考えの人がいるわな〜」と流せるようになった。

そして居心地の良い家族の元に戻って気が抜けたのか、結局、染み付いた悪癖なのか。何も応えないテレビに向かって毒づいている自分が妙におかしくなってしまった。昔だったら、愛妻に図星さされて、むっとして「別に...」と押し黙っていたと思う。

人間、年相応に丸くなるものなのかな。性格が変わった気はしないけど。でも、相変わらず「へ」の字に結んだ口元は変わらないな。こればかりは親からもらったものだから仕方ないけど、今後はいつも口角を上げるように努力してみよう。